生徒ら地上絵制作
高校のグラウンドに巨大な地上絵が出現--。県立備前緑陽高校(備前市西片上)で、1年2組の生徒31人がグラウンドに約50メートル四方の地上絵を制作した。生徒たちが文化祭の出し物として描いた。授業や部活動があるため、寿命はわずか1日だったが、クラス全員で力を合わせた労作に、生徒たちは「来年はより本格的な地上絵に挑戦したい」と意気込んでいる。
文化祭は、模擬店やステージなどの出し物が一般的。しかし、クラスのホームルームで生徒から「何か変わったことがやりたい」と案が出たのをきっかけに、6日の本番で大きな地上絵を展示することにした。
デザインは、平和を表す大きなピースマークに、「海神」の漢字やルビを重ねた。クラス内でデザインを公募し、複数の案の中から気に入った部分を組み合わせて決めた。
大作を描くために、「ナスカの地上絵」に詳しいBIZEN中南米美術館(同市日生町日生)の森下矢須之館長から担任の末廣聡教諭が描き方を教わり、古代人と同様の手法で取り組んだ。
生徒たちは4日の体育祭後、グラウンドを大急ぎで整備して、ひもで5メートル間隔の座標を作製。それをもとに、部分ごとに分けた下絵を割りばしで地面に削り付け、石灰をひいた。くいとひもで巨大コンパスを作り、8人がかりで半径20メートルの円も描いた。
大枠ができた段階で翌日の仕上げに備えたが、深夜の大雨で翌朝にはほとんど消えてしまっていたという。「あれはショックでした……」と学級委員長の山崎友紀さん(16)。
だが、作業に慣れたせいか、5日の制作は順調に進み、夕方には無事地上絵が完成した。全体の指揮を執った久山莉佳さん(15)は「クラスが一つにまとまった。校舎に上がり、完成した絵を見たときのうれしさが忘れられません」と話していた。
asahi.com
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